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いたずらされて怒りがおさまらない時、どうしたらいいの?
- 2014/12/29
- コラム, 知りたがりおばちゃん「あさひさん」のつぶやき
イタズラされて怒りがおさまらない時はどうしたらいいの?!
クリスマスや冬休みをきっかけにわんちゃんを新しい家族を迎えた人が多い時期です。慣れないしつけで「犬育児ノイローゼ」になっていませんか!?
知りたがってる人 :「知りたがりおばちゃん あさひさん」
名前:あさひさん
職業:主婦
生息地:大阪在住
性格:とにかく知りたがり
愛犬:リキ(和犬のMIX)
★あさひさんの質問★
私ね、たま~に昔買ったしつけの本やら犬の雑誌やら、読むんです。 たいがい、リキにめっちゃ怒鳴ってしもた後です。 私が持ってる本には「主従関係」がどうとか、リーダーがどうとか書いてあります。 「叱るんと怒るんは違う」ってな事が書いてある本もありました。
けど、私 これさっぱり分からんのですわ。どう、違うの?
例えば、暴力がアカンのは分かります。
けど、犬が悪い事した時、しそうになった時、 カァ~ッ!となった気持ちは、結局どないしたらいいんやろ。
私が一番カァ~ッ!となるのは、”やったらあかんこと”をわざとやった時。
これ、ホンマ腹立つんです。
パートから帰ってきて、脱いだパンストをいきなりひったくって ムギ ~っ!とおもちゃにした時なんて、かばん投げつけてやろうかと思います。
ガマンしますけど。
恥ずかしい話、怒鳴りつける事はしてしまいます。
リキは怖がって部屋の隅の方に逃げるだけで、何がイカンかったかは、多分分かってない。
それが証拠に、同じ事しますもん。
一言デカい声出すと、私も止まらんようになって、
「何回言ったらわかんの!このアホ犬!」とか、もはや八つ当たり状態ですわ。
そんなんしても、意味ないなって事は分かってるんやけどしてしまう。
よう、パッカ~ン!と犬の頭叩いたりする人いるでしょ。
アカン!って思いながら、そうしてしまう気持ち少しだけ分かってしまうのよ。
教える方法はこの際置いといて、みんなカァ~ッ!となったらどうしてるんか知りたいの。
けど、私 これさっぱり分からんのですわ。どう、違うの?
例えば、暴力がアカンのは分かります。
けど、犬が悪い事した時、しそうになった時、 カァ~ッ!となった気持ちは、結局どないしたらいいんやろ。
私が一番カァ~ッ!となるのは、”やったらあかんこと”をわざとやった時。
これ、ホンマ腹立つんです。
パートから帰ってきて、脱いだパンストをいきなりひったくって ムギ ~っ!とおもちゃにした時なんて、かばん投げつけてやろうかと思います。
ガマンしますけど。
恥ずかしい話、怒鳴りつける事はしてしまいます。
リキは怖がって部屋の隅の方に逃げるだけで、何がイカンかったかは、多分分かってない。
それが証拠に、同じ事しますもん。
一言デカい声出すと、私も止まらんようになって、
「何回言ったらわかんの!このアホ犬!」とか、もはや八つ当たり状態ですわ。
そんなんしても、意味ないなって事は分かってるんやけどしてしまう。
よう、パッカ~ン!と犬の頭叩いたりする人いるでしょ。
アカン!って思いながら、そうしてしまう気持ち少しだけ分かってしまうのよ。
教える方法はこの際置いといて、みんなカァ~ッ!となったらどうしてるんか知りたいの。
今回答えてくれる人:日本アンガーマネジメント協会 福成 二三代さん
名前 : 福成 二三代
一般社団法人 日本アンガーマネジマント協会認定
・アンガーマネジメントシニアファシリテーター
・アンガーマネジメントキッズインストラクタートレーナー
・アンガーコーチ
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定
・産業カウンセラー
★先生からのこたえ★
あさひさん、こんにちは。
あさひさんのお悩みにアドバイスさせていただきます、日本アンガーマネジメント協会の福成二三代と申します。
アンガーマネジメント・・聞きなれない言葉かもしれませんね。
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで始まった「怒りの感情と上手に付き合うための心理教育」です。 決して怒ってはいけないというものではなく、「怒るべき事は上手に怒れ、怒らなくていい事には怒らないようにしよう」という考え方です。私たちは、怒った後で「怒らなければ良かった」と後悔することがありますよね。逆に怒れなくて「あの時怒っておけば良かった。今さら遅い」と後悔する事もあります。この2つの後悔を無くそうという事です。
さて、あさひさんのお悩みに戻りましょう。 リキが悪いことした時に「カァ~」とくる気持ちをどうにかしたいという事ですが 「カァ~」とした時に一番やってはいけない事が「反射的な怒り」です。
反射的に行動に移す、言葉に出す、顔に出す・・これは後悔する怒り「言うんじゃなかった」「やるんじゃなかった」につながるからです。
リキを怒った後、あさひさんはどんな気持ちになりますか?
隅に隠れておびえているリキの顔を見て「言っても仕方ないのに」「また、怒鳴ってしまった」という後悔はしませんでしたか?
だからこそ、昔の「しつけ」の本を見て解決策を探そうとしたのではないでしょうか。
人の怒りの感情のピークは6秒間だと言われています。
つまり「カァ~」ときた時、6秒間怒りの感情をSTOPさせる事が出来ればよりよい選択肢をさがせるという事です。 日本アンガーマネジメント協会では、30種類の怒りのコントロール術を紹介していますが、6秒待つためのテクニックとしては、怒りで浅くなった呼吸をゆっくり深呼吸する事で落ち着かせる「呼吸リラクゼーション」や「落ち着け」「たいした事じゃない」など気持ちが落ち着く言葉を決めておいて唱える(コーピングマントラ)、100,97,94,91と100から3づつ数を引いていく(カウントバック)・・などをよく紹介しています。
どれも簡単ですので、繰り返し意識して取り組む事で必ず身についてきます。
まず、リキの行動に「カァ~」ときたこの方法で反射的な怒りをとめてください。
さて、次です。怒りは自分の身近なところに強くでます。
そして強い所から弱い所に流れます。
それは、自分がその相手をコントロール出来るという思い込みがあるからです。
コントロール出来ると思い込んでいる相手がコントロール出来なかった時、私たちはイラッとして怒りを感じます。
あさひさんにとってリキはコントロールできると思っている相手、つまり自分の言う事を「聞くべき」相手ですよね。
なのにその「べき」が通じない、コントロールできないからイラッとするわけです。
では、なぜリキはあさひさんの言う事をきかないのでしょうか。
犬も人間も自分が不快な事はしたくありません。
リキにとってあさひさんに怒られるという事は不快なはずですから、同じことをして毎回怒られ、それが不快ならしなくなるはずです。
あさひさんは、リキに対して怒る事と怒らない事の境界線をしっかり決めていますか?
その境界線を自分の機嫌によって動かしていませんか?
たとえば、リキがパンストをムギュってした時は必ず怒っていますか?
機嫌のいい時は、笑ってみていませんか?
伝線の入ったパンストなら「まあいいか」って思っていませんか?
同じ事をしても怒られる時と怒られない時があるとリキは「絶対やってはいけない事」と認識する事はできません。
この怒る事と怒らない事の境界線を決め、しっかり固定し、相手に境界線を見せる、自分の機嫌によって境界線を動かさない、というのはアンガーマネジメントをする上でとても大切なことです。
リキにやめさせたい事があるなら、それをしたら必ず怒られる、自分が不快な気持ちになるという事をしっかり認識させる事が必要だと思います。
そしてもう一つ、「パンストを脱いだら床に置かず、すぐに洗濯カゴにいれる」などのあさひさん自身が出来る対処法も考えてくださいね。
私も14歳のビーグル犬を飼っています。
玄関で尻尾をふって出迎えてくれるだけで仕事でのイライラ水が抜けていきます。
あさひさんにとってリキが怒りの対象ではなく、常に癒しを与えてくれる相手であるようアンガーマネジメントが役にたつ事を願っています。
あさひさんのお悩みにアドバイスさせていただきます、日本アンガーマネジメント協会の福成二三代と申します。
アンガーマネジメント・・聞きなれない言葉かもしれませんね。
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで始まった「怒りの感情と上手に付き合うための心理教育」です。 決して怒ってはいけないというものではなく、「怒るべき事は上手に怒れ、怒らなくていい事には怒らないようにしよう」という考え方です。私たちは、怒った後で「怒らなければ良かった」と後悔することがありますよね。逆に怒れなくて「あの時怒っておけば良かった。今さら遅い」と後悔する事もあります。この2つの後悔を無くそうという事です。
さて、あさひさんのお悩みに戻りましょう。 リキが悪いことした時に「カァ~」とくる気持ちをどうにかしたいという事ですが 「カァ~」とした時に一番やってはいけない事が「反射的な怒り」です。
反射的に行動に移す、言葉に出す、顔に出す・・これは後悔する怒り「言うんじゃなかった」「やるんじゃなかった」につながるからです。
リキを怒った後、あさひさんはどんな気持ちになりますか?
隅に隠れておびえているリキの顔を見て「言っても仕方ないのに」「また、怒鳴ってしまった」という後悔はしませんでしたか?
だからこそ、昔の「しつけ」の本を見て解決策を探そうとしたのではないでしょうか。
人の怒りの感情のピークは6秒間だと言われています。
つまり「カァ~」ときた時、6秒間怒りの感情をSTOPさせる事が出来ればよりよい選択肢をさがせるという事です。 日本アンガーマネジメント協会では、30種類の怒りのコントロール術を紹介していますが、6秒待つためのテクニックとしては、怒りで浅くなった呼吸をゆっくり深呼吸する事で落ち着かせる「呼吸リラクゼーション」や「落ち着け」「たいした事じゃない」など気持ちが落ち着く言葉を決めておいて唱える(コーピングマントラ)、100,97,94,91と100から3づつ数を引いていく(カウントバック)・・などをよく紹介しています。
どれも簡単ですので、繰り返し意識して取り組む事で必ず身についてきます。
まず、リキの行動に「カァ~」ときたこの方法で反射的な怒りをとめてください。
さて、次です。怒りは自分の身近なところに強くでます。
そして強い所から弱い所に流れます。
それは、自分がその相手をコントロール出来るという思い込みがあるからです。
コントロール出来ると思い込んでいる相手がコントロール出来なかった時、私たちはイラッとして怒りを感じます。
あさひさんにとってリキはコントロールできると思っている相手、つまり自分の言う事を「聞くべき」相手ですよね。
なのにその「べき」が通じない、コントロールできないからイラッとするわけです。
では、なぜリキはあさひさんの言う事をきかないのでしょうか。
犬も人間も自分が不快な事はしたくありません。
リキにとってあさひさんに怒られるという事は不快なはずですから、同じことをして毎回怒られ、それが不快ならしなくなるはずです。
あさひさんは、リキに対して怒る事と怒らない事の境界線をしっかり決めていますか?
その境界線を自分の機嫌によって動かしていませんか?
たとえば、リキがパンストをムギュってした時は必ず怒っていますか?
機嫌のいい時は、笑ってみていませんか?
伝線の入ったパンストなら「まあいいか」って思っていませんか?
同じ事をしても怒られる時と怒られない時があるとリキは「絶対やってはいけない事」と認識する事はできません。
この怒る事と怒らない事の境界線を決め、しっかり固定し、相手に境界線を見せる、自分の機嫌によって境界線を動かさない、というのはアンガーマネジメントをする上でとても大切なことです。
リキにやめさせたい事があるなら、それをしたら必ず怒られる、自分が不快な気持ちになるという事をしっかり認識させる事が必要だと思います。
そしてもう一つ、「パンストを脱いだら床に置かず、すぐに洗濯カゴにいれる」などのあさひさん自身が出来る対処法も考えてくださいね。
私も14歳のビーグル犬を飼っています。
玄関で尻尾をふって出迎えてくれるだけで仕事でのイライラ水が抜けていきます。
あさひさんにとってリキが怒りの対象ではなく、常に癒しを与えてくれる相手であるようアンガーマネジメントが役にたつ事を願っています。
★もっと詳しく「アンガーマネジメント」を知りたい人はこちらの講座を受講できます。 ■2015年1月20日(火)19時15分~20時45分 ココプラザ新大阪 ■2015年1月21日(水)14時~15時30分 コラボしが21 ■一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会ホームページ ■福成二三代ホームページ |